熱海そして神奈川の海へ - 2018.05.21 Mon

快適な季節を迎え、熱海に一泊の旅行に出かけた。熱海のホテルを拠点に、さて今度は何処を見て回るかということで色々調べた上、往路である小田原厚木道路を途中で降りて大磯に寄ることにした。ここに神奈川県立大磯城山公園という立派な公園がある。湘南の過ごし易そうな気候や景色に恵まれた小高い丘の公園は、旧三井別邸地区と旧吉田茂邸の二つで構成されている。


まず旧三井別邸地区だが、綺麗に手入れされた広い敷地の公園で、園内には相模湾が見渡せる小高い展望台や資料館、茶室などが点在し、ワンちゃんを連れて散歩するには景色もいいし絶好というか、贅沢で恵まれた環境だ。そして、隣の吉田茂邸を見学する。

ここは戦後の総理大臣を務めた吉田茂が暮らした邸宅だが、火災で焼失したために復元されたものだ。大磯の海が直ぐ近くに見渡せる丘にあり、建築の見学だけでなく、日本庭園、竹林、菜園など広い敷地内を散策できる。

建物は吉田五十八の設計による近代数寄屋建築だ。


庭からは直ぐに相模湾が、そして右手には晴れていれば富士山が比較的大きく見えるはず。

吉田茂はバラを愛好していたそうで、立派なバラ園も。


そして庭を散策していると隅っこの方に愛犬達のお墓が三つもあった。こんなところに吉田茂の人間的な暖かさを感じることが出来る。

その後、天気が崩れ出し、ホテルにチェックインするまでの時間を真鶴半島の「中川一政 美術館」で過ごした。展示は季節柄、バラを中心に構成されており、鮮やかで力強い作品を堪能した。(写真は「中川一政美術館WEBサイトより)

本日の観光はここまで。
さて、翌日は雨上がりの爽やかな晴天。今日は三浦半島の観音埼の灯台に向かう。以前行ったことがあるが、高齢のアビーちゃんを連れており、灯台まで辿り着けずに手前であきらめたこともあった。今回はさくらちゃんが代わりに灯台まで付き合う。

観音埼灯台は明治二年に初点灯した日本最古の灯台だ。御前埼や大王埼の灯台と同様、「登れる灯台」として貴重な存在だ。
1957年公開の映画「喜びも悲しみも幾年月」のファーストシーンに登場する灯台である。

フランス製のフレネルレンズ、光の到達距離は約26kmだそうだ。

灯台の上から見渡す浦賀水道は、対岸の房総半島との間隔が狭く、頻繁に船が行き来する景色が素晴らしい。もっと快晴の時に
ゆっくり眺めていたいものだ。

この観音埼灯台のある一帯は遊歩道が整備された公園だ。今は廃墟となった明治時代の砲台跡が今も残っているが、うっそうと茂った草木に覆われている。

そして眼下に船の行き来が眺められる場所に戦没船員の碑がある。ここにこのような碑があることを初めて知ったが、天皇皇后両陛下が過去何度も訪れていることに驚かされる。

観音埼公園からほど近いところに走水神社がある。国道16号線の最南端終点にあたるところだ。小規模の神社だが、景色も良く、癒されるところだ。


以上で今回の旅は終了。
