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2022-11

山口県へ往復2000kmの旅 第5話 最終版 - 2022.11.29 Tue

11月27日(日)

今日は朝から福山を出発。福山市内は何処も観光しなかった。福山城や鞆の浦があるのに残念。というのも今日は一気に奈良まで行くつもりで278kmもの道のりだ。さらに途中で神戸に寄るので急がなければいけない。

神戸では施設にいる母に面会に行く予定だったが、あいにく日曜日のため面会ができない。代わりに父の墓参りに行くことにした。

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住吉霊園という神戸の阪急御影駅の北部にある大きな墓地に父親の墓がある。神戸の東灘区のエリアは左官屋をしていた親父が良く仕事をしていた現場。ここから下界を見下ろしながら、親父は自分が関わって建てた住宅を眺めているのかな。墓参りを済ませて、「にしむら珈琲御影店」に入る。この店は両親がお気に入りで、二人でよく朝食を食べに来ていた。私も神戸に来た時には時々美味しい珈琲を飲みに三宮店や元町店に入る。今日のメニューはカナディアンセット。美味しいベーコンエッグサンドだ。

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さて、出発。いつもは神戸から阪神高速で直ぐに名神に入るが、今日は奈良なので大阪市内を抜けることになる。少し渋滞に巻き込まれた。

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奈良はJRの駅前にあるホテルに到着。荷物を置いてバスに乗って少し散策。奈良公園で鹿に逢う。今回は一度の旅で、宮島と奈良、ともに世界遺産であり、鹿のいる名所にやってきたことになる。ここの鹿は宮島よりも観光に俗されているような気がする。

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春日大社は混雑しており、参拝する時間もあまりなく、ホテルに帰ることにした。やっぱり日曜日は人が多い。

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ホテルに戻ってから、夕食に出かけ、部屋に戻って楽しみのサッカー日本戦を見る。残念ながらコスタリカに敗れてしまう。ドイツに勝利したあの勢いを期待したが、今日はいいところが無かった。

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11月28日(月)

このまま帰路に就くのだが、せっかくなので古都奈良をもう少し見て行く。
奈良の中心地から十数キロ離れた法隆寺にやってきた。

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昔神戸から遠足などで来たのか来ていないのか、よく覚えていない。しばらくの間飛鳥時代にタイムトラベルだ。人も少なくて静かに散策できる。

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日本最古の五重塔、迫力があり、美しい。古代の最高峰の木造建築技術が作り上げた名作だ。

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五重塔と金堂。素晴らしい空間、バランスだ。

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薬師三尊像が安置されている大講堂

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そして大宝蔵院には法隆寺に伝来する数々の名宝が安置されている。中でも飛鳥時代の建築様式を伝える玉虫厨子。そして百済観音像。教科書で見た国宝のオンパレードだ。よく見る聖徳太子像の絵も保管されている。残念ながら全て撮影はできない。

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比較的ゆっくりと散策を終えて、すっかり満足した。さあこれで一気に東に進もう。

東名阪道、新名神、新東名などを通りながら夕方暗くなってからやっと最後の宿泊地熱海に到着。いつもの東急ハーベスト熱海伊豆山の快適な大浴場でゆっくりと体を休める。本日の走行距離は375km。約6時間の道のりだった。

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11月29日(火)

熱海の朝。

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これいでいよいよ長い旅も終了。途中小田原の手前で秀吉が築城した一夜城跡を見に行く。急斜面の農道を通って小高い山の上に行くと小田原方面の街が一望できる。そういえば今回の旅の初日は長浜の秀吉の城だったな。城で締めくくり。

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今日は短い距離で約118km走行で自宅に着く。旅の全行程、トリップメーターは「2064.2km」となっていた。出発前に予想していた通り2000kmの旅路となった。

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山口県へ往復2000kmの旅 第4話 - 2022.11.26 Sat

回天記念館へ

昨日に続き、今日も好天に恵まれた。
今日は昨日の同窓会メンバーとともに周南市の回天記念館を訪ねる。笠戸島のホテルから車で30分ほど走り、徳山港に到着。ここで車を置き、フェリーの切符を購入。

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徳山港から大津島巡行船に乗船。結構スピード感のある船で、瀬戸内の陽光を浴びて爽快に走る。島々の景色が素晴らしかった。

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約20分の船旅で、大津島の馬島という港に到着。徒歩で丘の上にある「回天記念館」に向かう。
「回天」は太平洋戦争の末期、「天を回らし、戦局を逆転させる」という願いを込めた特攻の兵器である。
魚雷に大量の爆薬を搭載して敵艦に体当たりする人間魚雷が考案され、ここ大津島で20歳前後の若い隊員たちが訓練を重ね、出撃していった。

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その「回天」は記念館入り口横に展示されている。「回天一型」と呼ばれるこの人間魚雷は全長14.75mと意外に長く、550馬力のエンジンを搭載して、技術的にも高度な設計がなされている。

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館内にはビデオ映像による当時の隊員の証言、開発資料、搭乗員の遺品や遺書などが多数展示されている。

そして記念館を見終わった後、海岸にある訓練基地まで移動する。トンネルを抜けると訓練基地施設がある。当時はレールが敷かれ、トンネルの中を通って回天をトロッコに乗せて発射基地まで運んだ。

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当時はこのあたりから回天に乗って訓練のために周囲の島をめぐって、様々な訓練を行っていた。また、潜水艦がここに停泊し、そこに回天を搭載して敵艦をめざして出航して行ったのだろう。

悲しいのは無念にもこの訓練の事故で亡くなった方もいるということだ。機会があればその遺書全文をいつか読まれることをお勧めする。事故にあってあまりにも冷静で後のことも配慮した内容。

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このような施設は当時の状況や戦争を語る遺産として貴重であるということから土木学会推奨の土木遺産に認定されているそうだ。

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この部分は魚雷の発射試験として使われていたようだ。海の色が美しい。

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この猫は記念館に向かう道から、ここ訓練基地まで、ずっとかわいい声で鳴きながら我々に付いてきた。もしかしたら案内してくれているのか。

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呉の大和ミュージアムや回天記念館、今回の旅は自分の中でどこか当時の人々の犠牲に対して追悼したい気持ちもあって、どうしても来てみたかった場所だ。今の平和な世の中は過去の尊い犠牲の上にあるとよく言われるが、こうした場所を訪れて、改めてそうしたことを実感することも大切だ。

見学が終了して、この島でたった一軒営業している「島食堂ひなた」を発見。写真の「ぶっかけ島うどん」をいただく。のんびりとした時間が流れる素敵な食堂だった。

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いつのまにかあの猫ちゃんがいなくなっている。

本日午前中からの行程は以下の通り、笠戸島→徳山港→大津島→徳山港

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午後からは皆さんとここでお別れ、また機会を作ってみなさんと再会したい!

今回は山口県内で、笠戸島、そして大津島でドローンの空撮をしたいと思って、事前に飛行計画の登録と関係機関に許可を取っていたが、結局時間が無くて飛ばせなかった。旅の後になって撮っておけばよかったと思うが、これはまたの機会の楽しみに。

さて次の目的地は娘婿のご両親が経営する三原のお店までご挨拶に。そして尾道を経由して福山まで行った。徳山から約200kmの行程だ。初めて訪れる福山の街では温泉付きのビジネスホテルに宿泊。
夕食に入ったお好み焼き屋では客は私一人。旅行好きのおかみさんと話が弾んで、結構楽しい夕食になった。

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以上で旅の4日目は終了。




山口県へ往復2000kmの旅 第3話 - 2022.11.25 Fri

秋の宮島

昨夜は宮島口に到着。ホテルはフェリー乗り場の真ん前にある便利なところ。なので早朝6:25のフェリーで宮島に向かう。

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フェリー乗り場は人も少なく、今はまさに夜が明けようとしている。
こういう夜明けの瞬間の景色を見るだけでも旅の価値がある。ここから宮島までわずか10分の乗船時間だ。

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フェリー乗り場から少し歩いて、厳島神社境内に到着。この時間帯の潮位だと、鳥居の近くまで行って見れそうだ。
大鳥居は修理のために足場が設置されているが、まだ鳥居全体を覆う足場ではなくて良かった。

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さあやって来ました。日本三景、世界遺産の宮島、厳島神社。

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今回御朱印帳を持ってくるのを忘れてしまい、残念。

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この時間帯の潮位ではまだ海に浮かぶ寝殿造りの独創的な姿になっていないが、これから時間とともに潮位が変化してくる。

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山を背景に、さすがの威厳と風格がある。

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砂浜を歩いている鹿が挨拶にやってきた。

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帰り道で、沢山の鹿と遭遇。食べ物をねだって、ここにお住いの方に寄ってくる。これは毎朝の風景だろう。

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海と山の自然の中で鹿はのんびりと暮らしているように思える。

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そろそろ潮位が上がり始めてきた。もう少し滞在していれば海に浮かぶ神殿の姿に変わる。

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五重塔と豊国神社は残念ながら時間のある時に再訪したい。

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帰りの船が到着。これに乗って本土に戻る。ほんとに駆け足の宮島観光だ。

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これからホテルに戻り、朝食を済ませてからいよいよ山口県に向かう。すっかり空は明るくなっている。今日も良い天気。

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車に乗って、目的地の山口県に。まずは宿泊先の国民宿舎のある笠戸島に向かった。ここからはわずか73kmの道のりだ。
そして午後からは同窓会。懐かしい仕事仲間、そしてお世話になった会社の先輩方との再会だ。車両工場の見学など、大変貴重な体験をさせていただいた。(写真撮影も出来ず、掲載できないのが残念。)

そして楽しい夕食。山口県といえばやはり絶品、ふぐ料理だ。

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懐かしい資料や映像を見て、遅くまで皆さんと歓談。 瀬戸内の島々を眺めながら温泉にも浸る。
今日がまさに旅のハイライトだった。

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山口県へ往復2000kmの旅 第2話 - 2022.11.24 Thu

一路宮島口へ

長浜を早朝に出発して、今日は一気に広島県に向かう。
道路は滋賀から京都、名神高速から新名神に、そして大阪から兵庫を抜けて山陽道に入る。途中新名神の宝塚北SAにて休憩。ここは他のサービスエリアと違って、多少華やかな空間となっており、フードコートも凝ったメニューが提供されているらしいが特に興味もないのでスルー。女性用トイレはドレッシングルーム、パウダールームとシャンデリアをあしらった優雅な空間となっているそうだ。さすが宝塚。

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さて、その後も我慢の運転で岡山を抜けていよいよ広島県。呉の港に着くころにはもう暮れかかっていた。

大和ミュージアム

ここ、呉の街でぜひ見ておきたかったのは大和ミュージアムだ。
呉は戦艦大和を建造した有名な軍港。海上自衛隊の基地「呉地方総監部」もここにある。

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館内の中央に展示されているのは26.3mもある巨大な戦艦大和の模型。10分の1スケールだ。間近で見る大和の姿、複雑な形状を詳細に、リアルに再現していて、この艦が実在していたかと思うと圧倒的な迫力を感じる。

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隣の会場にはこの大和を制作した関連資料や図面、工具など様々な展示品が置かれていた。

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そして別のスペースには状態良く保管されている零戦62型があった。この機体は琵琶湖に不時着したものを修復したもので、中島飛行機製造のかなり後期のものだ。

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このゼロ戦は田宮のプラモデルで作ったこともあり、詳細部分が実物ではこうなっているのかとよく解り、変に感動してしまう。機体の日の丸の周囲には白い縁取りがない。初期の機体は味方から間違えられないように日の丸に白い縁取りを付けて識別しやすくしていたが、戦況が悪化するにつれて圧倒的に米軍機が多くなり、味方から間違えられないようにというより、敵に見つからないように白い縁取りをなくしてしまったそうだ。まさに特攻の仕様となっている。

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その他にも人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」などの実物が展示されている。

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大和ミュージアム見学後、隣に海上自衛隊呉資料館があり、入ってみることにした。本物の大きな潜水艦が展示してあり、人目を惹く。

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館内は海上自衛隊の歴史を映像とパネルで展示、特に目立ったのは潜水艦の歴史や技術の紹介だ。最も興味を引くのは実際の潜水艦「あきしお」の艦内だ。全長76mの「あきしお」は2004年まで使用されていたそうで、実物に乗艦することで、艦内の環境を実体験できる。

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一通りの見学が終わり、港に出てみる。海軍の様々な歴史のある呉の港は海と山が迫っており、どこかふるさと神戸にも似た感じだ。

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さあ、ここからもう少し頑張って宮島口に向かう。途中の広島市内の道路は夕方になって渋滞しており、意外にも車の多さとその混雑振りに驚かされた。
そして暗くなってやっと宮島口に到着。

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宮島口は夜になって人通りも少なく、駅の近くの食堂で鯵の刺身定食をいただく。今夜はぐっすり眠れそうだ。

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本日は470kmの行程。 明日は目的地の山口県だ。

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山口県へ往復2000kmの旅 第1話 - 2022.11.23 Wed

会社関係の30年ぶりの同窓会への出席を目的に、1週間の車の旅に出た。目的地は山口県なので、片道およそ900kmを愛車N-VAN(軽自動車)で一気に走破するにはかなり無理がある。そこで途中2泊しながらのんびりと旅をすることにした。
途中車中泊を楽しむ案も考えたが、毎日の運転の疲れを残さないために、全行程ホテル宿泊とした。

11月23日朝、いよいよ自宅を出発。初日はあいにくの曇り空。途中、高速道路では雨が降り出した。
そして何度か休憩を取りながら初日の目的地、滋賀県の歴史のある街、長浜に到着。埼玉から約420kmの行程だ。

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特に観光の予定も無かったが、ホテルにチェックインすると観光マップをいただいたので少し散策してみる。
まずはホテルの傍にある「慶運館」。明治天皇の訪問を機に建設された迎賓館で、国指定の名庭園となっている。

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着いたときには閉園の時間となったため、本格的な庭の見学はまたの機会に。
しかし、お隣の長浜鉄道スクエアは空いている。

この建物は旧長浜駅、現存する最古の駅舎として、1882年に建設されたものだそうだ。

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駅舎内は鉄道文化館として、鉄道にまつわる様々な資料、待合室や駅長室、そして鉄道車両が展示されている。

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そして散歩がてら琵琶湖畔に向かい、長浜城を訪ねる。この城は実は昭和に再建されたもので、当初築城された時の様子は資料が残っておらず、想定の上、建設したものだそうだ。しかし豊臣秀吉が一国一城の主となった最初の拠点という歴史的価値がある場所だ。

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エレベーターと階段で天守に登る。琵琶湖が一望できる。そこからは琵琶湖周航の歌でお馴染みの「竹生島」も遠くに見えていた。

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城下町特有の典型的な碁盤の目の街中は見所もありそうで、今度時間があれば訪れてみたい。
さて、いつの間にか日が暮れ始めたのでホテルに戻る。

今回は全国旅行支援を活用し、宿泊費が浮くだけでなく、夕食も頂いたクーポンを利用して地元のお店で美味しくいただきました。

そして夕食後後、部屋でサッカーワールドカップの日本対ドイツ戦を観戦。強敵ドイツに後半逆転勝利という素晴らしいゲームを見せてくれた。次戦が益々楽しみになってきた。

明日は広島まで一気に進む予定。

2022 自宅から長浜


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Author:masa
Small House Style へようこそ!2011年に念願のリタイア生活に入りました。フリーでデザインの仕事をしながらも、趣味の世界も充実させ、楽しみたいと考えています。どんな生活になるのか、ブログを通じてみなさまにご紹介しましょう。

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