ソロキャンプ第5回目 新潟・福島へ 第3話 - 2022.06.14 Tue

新潟での車中泊は快適だった。電源も完備され、Wi-Fiも使える。昨夜は飲みながらニュージーランドに行っているご近所の友人とLINEのやり取りを楽しんだ後、NETFLIXの映画を見ながら寝る。
さて、3日目の朝、当初の計画では今日は山形まで足を延ばす予定だったが、旅行のペースも早すぎて疲れるため、山形県はまた次回に回し、福島県に寄って帰ることにした。こうした計画の変更も一人旅で気ままに決められる。
朝一番でガソリンスタンドに寄り、福島県に向けて出発。
途中、ぶらりと寄った「道の駅みかわ」というところで、「日本一の巨木」という看板があり、気になって見に行ってきた。すると「将軍杉」と名付けられた大木がそこにあった。

実は、日本一の大きい杉は屋久島の縄文杉ではなく、本州の、新潟県にあるこの「将軍杉」であった、とは全然知らなかった。
旅をしていると偶然いろんなものに出会うなと思いながら車は会津若松へ向かう。
会津若松に到着して行って見たいと思ったところがここ飯盛山の「白虎隊記念館」だ。

「白虎隊」をはじめとする、会津藩の歴史を後世に伝えたいという思いから、作られた記念館で、明治を前にした戊辰戦争時代の若者たちの悲劇を館内のビデオで鑑賞した。この記念館、膨大な当時の資料と詳細な説明が、手作り感のある素朴な展示で示されている。記念館を出て、白虎隊自刃の地、飯盛山に上り、鶴ヶ城の見える会津若松市内を一望する。

そして実はこの飯森山に建つ「さざえ堂」を見て見たかったのだ。
「さざえ堂」と呼ばれる「円通三匝堂」は世界的も珍しい構造をしている。

(写真はニッポン旅マガジンより https://tabi-mag.jp/hs0026/)
この六角形で三層の建物、昇りと下りでは同じところを通らない。らせん状の通路を仏教の礼法にちなみ、上りに一回転半、下りに一回転半し、合計三回転する構造になっている。
これが昇り始めの通路。

最上階はお札が一杯張られている。ここまで登ると頂上となり、そのまま今度は下り始める。

いやあ不思議な建築だった。全て木造というところにも価値がある。
さて、会津若松をあとにして今度は磐梯山の方に向かう。途中「道の駅ばんだい」で昼食ににしん蕎麦を食べる。

そういえば、車で旅を続けているとつい食事が適当になってしまう。何か地元の料理など、事前にしっかり調べて、店もチェックしておくと良いかも。
磐梯山を眺めながら車は裏磐梯の五色沼の近くにまでやって来た。
ここに人にあまり知られていない諸橋近代美術館がある。美術館の庭園からの磐梯山も美しい。

この美術館、スペインの画家サルバドール・ダリのコレクションで有名だ。その作品数約340点。文字通り国内唯一のダリのための美術館だ。またその他セザンヌ、ルノワール、ゴッホの作品など、様々なコレクションがある。


福島の国立公園内に、不思議なお城のような美術館。近くに来た際には一度寄ってみてください。庭園も素晴らしく整備されており、
ここから見る磐梯山も一見の価値があります。
さあこれで一通り今回の旅で予定したところは見終わった。
帰りに猪苗代湖に寄ってみる。以前来たときは冬で、愛犬アビー君と一緒に湖畔の雪の中で遊んだことを想い出す。

福島から栃木の那須に寄って東急ハーベストで一泊。温泉で旅の最後を締めくくる。
翌日はホテルから自宅へと帰路に就く。
途中東北道の羽生パーキングエリアに寄ると、そこは鬼平犯科帳の世界観、江戸時代のテーマパークとなっている。それは外観だけでなく、内部の店舗も、メニューも店員の服装も、和風で凝っている。なかなかやるな。旅の最後に良いものを見た。


今回の旅は合計1068.7kmを走破。疲れた。


「ソロキャンプ第5回目 新潟・福島へ」これにて全編終了。
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