九州1周1人旅 第6日 - 2023.03.03 Fri

3月3日(金) 熊本から高千穂峡へ
旅も後半に差し掛かった。
本日も好天に恵まれ、熊本市内を出発するが、そのまえに朝の散歩。
この桜町バスターミナル周辺は大都会だ。まずは日本最大級のバスターミナルがあるこのビルは、大型商業施設となっていて、大ホール、ホテル、TOHOシネマ、その他ブランドショップとレストランが入る人気スポットになっている。

その向かい側には従来からあるアーケードの商店街。そしてこの桜町の地下には大駐車場があるが、広すぎて自分がどこに止めたかわから無くなるぐらいで、注意が必要だ。

散歩の途中で、あるギャラリーの展示案内が目に入った。そうそう、この肥後地方は隣の長崎の島原の火山噴火によって、現地は大変だが、その噴煙や火山灰が熊本にやってくるということで、昔から「島原大変、肥後迷惑」という言葉が定着していたと、長崎の友人に聞いた。

長崎から熊本へと移動して来た印象。長崎は少し衰退、熊本は発展、というところか。今熊本は半導体の拠点として新たに注目を浴びつつあり、何か活気が感じられる。
さて、熊本市内を出発して、のどかな山間地のドライブとなる。車は土曜日なのにほとんど見当たらない。
暫く走ると「道の駅 清和文楽邑」という看板が目に入り、気になって寄ってみた。

ここには人形浄瑠璃の「清和文楽」の展示館と劇場がある。「清和文楽」は江戸時代にこの地を訪れた淡路の人形芝居一座から浄瑠璃好きの村人が人形を買い求め、技術を習ったのが始まりと言われている。
展示館内には予想以上に充実した人形や資料が並べられている。



そして、展示館の隣には劇場が供えられ、毎年200回程度の公園が行われるなど、熊本県の重要無形文化財に指定されている。

しかしこの静かな村で、人形浄瑠璃が170年以上楽しまれているとは、かなり文化度の高い品格のある山里だなと感じた。他に、さして娯楽が無いことが、この人形浄瑠璃を楽しむことにつながっているのかも知れない。
このエリアは「山都町」と呼ばれ、自然が豊かだ。滝や吊橋があるとの看板を頼りに、車を止めてハイキングする。
さっそくありました。結構立派な吊橋が。

そして吊橋からは見事な滝が見える。

誰も人がいないのがもったいないくらいの景色でした。
また、ここから遊歩道を続けて歩いていくと、「通潤橋」という石橋にたどり着く。

この石造りのアーチ橋は170年以上前に建設されたもので、この地域の水田に水を送るための水路となっている。そして橋の中央には放水口があり、年に何度か土砂を吐き出すために放水が行われるらしい。120メートル以上の高さから放水される姿を見たいものだ。下の写真は山都町のパンフレットにある放水の様子だ。

文楽と言い、滝や吊橋、そしてこの通潤橋、見所の多い山都町、何も知らなかったけど気に入りました。
そして旅を続けて、いつの間にか宮崎県に入る。さっそく道の駅の観光案内所に入り、観光ポイントや駐車場情報を仕入れる。
まずやって来たのは有名な高千穂峡。事前に調べた駐車場は、とても便利なところにあった。車を降りて、すぐに撮影に入る。
これが、誰が撮っても同じ写真になる高千穂峡の景観だ。というのもみんなが撮る場所は限られているからだ。

ボートに乗るのは1時間待ちだそうだ。ここでも外国人観光客(特に韓国)が多い。
見事な柱状節理の岸壁。

その後、少し車を走らせて、国見ケ丘へ。標高513mのこの丘からは、西に阿蘇の五岳、北に祖母の連山、東に天香具山、高天原、四皇子峰や高千穂盆地、眼下に五ヶ瀬川の渓流が一目で見渡せる。写真は明日向かう阿蘇の山並みだ。


旅は徐々に、またダイナミックになってくる。
今夜泊る国民宿舎の近くに高千穂神社があったので引き続き旅の無事を願い、参拝する。


本日は70km程度の短い行程。

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