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2024-04

房総半島一周灯台巡りの旅 第2話 - 2022.03.20 Sun

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灯台を巡る旅の続き、いよいよ後半となります。

しおさいキャンプフィールドでソロキャンプ
初日の宿泊場所は南房総に2年前にオープンしたオートキャンプ場だ。海のそばで温泉施設のあるキャンプ場を検索して、ぴったりと条件に当てはまるのが此処だった。当日はまだ3月初旬の蔓延防止期間で寒い時期でもあり、宿泊客は私ともう一組の家族連れのたった二組で、好きなところにテントを設営することが出来た。
早速荷物を降ろして、設営と夕食の準備だ。道具も増えたので色々と準備に時間がかかる。暗くなる前にホテル棟の温泉で一風呂浴びてから支度を始めた。

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しかしこの日は真冬へ逆戻りかと思うほど気温が低く、テント内で眠るとき、湯たんぽを準備してシュラフに入れたが、寒くて夜中に何度も目が覚めた。また、さすが「しおさい」というだけあって、波の音がよく聞こえ、時々ゴーっと低い音が聞こえたのも眠りを妨げた。そしてとうとう夜中には2度という真冬の気温まで下がって来た。予定では10度を越える暖かい南房総をイメージしていたのだが。

しかしそうは言っても、自然は素晴らしい。寒いので早起きをして誰もいない海岸に出てみると、ちょうど太陽が昇る前の大海原の夜明けの瞬間だ。

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空のグラデーションも綺麗だ。そしていよいよ日が昇って来た。

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やはり来て良かったと、ここでも思わせてくれる。

リアス式海岸鵜原理想郷
気持ちの良い夜明けの体験後、朝食を済ませ、キャンプを撤収して今日も快晴の下、旅を続ける。

本日最初に向かったのが、事前に調べておいた勝浦周辺の海岸散策だ。ここ鵜原理想郷という場所は太平洋の荒波で浸食されたリアス式海岸が美しい景観を作っている。散策コース入口の駐車場に車を止め、トンネルをいくつか抜けて海岸沿いに出る。

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散策コースからは険しい崖の下に海が見える。気を付けないと危険。

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散策コースは静かでこの日はほとんど人もいない。狭くて暗いトンネルを抜けるコースもあり、仲間とワイワイ観光なら良いが、ひとり旅では少し寂しく不気味な感じもする。

勝浦灯台
次に向かったのは勝浦灯台。ここは残念ながら立ち入り禁止で、門の外から眺めるだけだが、建設された場所やその姿は美しく、ここが公開され、登れる灯台であれば最高だ。個人的には好みの灯台だ。ここに来るまでの道のりも、狭いけれど岬の稜線を走る景色の良い快適なドライブコースだ。

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もう少し離れて、岬に立つ灯台の姿を撮影できれば良かったが、それはまた次の機会に。

大東埼灯台
本日最後の灯台は、いすみ市にある大東埼灯台だ。

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灯台周辺に車を止めて、灯台とは反対側に絶好の「初日の出スポット」として絶景の海が見えるのだが、灯台側は残念ながら誰が撮っても、こんな景色で、海が入らない。

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この「初日の出スポット」として展望の良い駐車場に、バイクで来ているおじさんがドローンを飛ばしていた。面白そうなので話を聞いたらドローンによる撮影に関して、色々と教えてくれた。確かに眺望の良い景色全体を俯瞰した動画撮影は普通の写真と違って、もっと迫力があり、楽しいだろうなと思う。

本日はここまでとし、また勝浦に戻って本日の宿泊先、東急バーべスト勝浦にチェックインする。
10階の景色の良い部屋で、キャンプとは一変して快適な一夜を過ごした。

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旅のフィナーレは銚子の犬吠埼へ
今回の旅は予報では全て快晴のつもりであったが、残念ながら今日は天気が崩れ、小雨が降っている。観光をやめて、このまま帰るか、どうしようかと迷ったが少し天気も回復するように見えたので一気に銚子まで行くことにした。旅というのはほんのちょっとした天気の変化で行動も気分も変わってくるものだ。
勝浦から銚子方面までは九十九里海岸に沿って北上するが、残念ながら美しい九十九里の海とは違って今日は寂しいグレーの海しか見えなかった。

さて、銚子が近づいて来たころに道路から遠くに断崖絶壁の凄い景色が見えた。どうもあれが刑部岬(ぎょうぶみさき)らしく、予定になかったが寄ってみることにした。

飯岡灯台
この岬の上まで来て、景色の素晴らしさに驚く。新しい展望台施設が設けられており、そこから見る景色が飯岡漁港を一望できるようになっっている。

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そして展望台の横にあるのが飯岡灯台だ。小さな灯台だが、建設されている場所がとにかく素晴らしい。

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旅のゴールである犬吠埼に向かうため、あまり時間が無いので、ここは短い滞在で出発する。天気の良い日にまた訪れたい場所だ。

犬吠埼灯台
刑部岬から15kmほど走るといよいよ犬吠埼灯台だ。ここが房総半島一周のゴール地点となる。何か小雨交じりの天候が、この場所をちょっとドラマチックに見せているような気がする。

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三方を海に囲まれた地形に建つ灯台。銚子半島の最東端に位置する。1872年に英国人ブラントンが設計した煉瓦作りの白亜の灯台だ。

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周辺の海岸は雄大な大海原だ。

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この灯台は野島埼灯台と同じく、全国でも数少ない登れる灯台だ。99段の階段を昇れば雄大な景色が見れるのだろうが、今日はやめておく。また天気の良い日に是非もう一度訪れて、素晴らしい景色を眺めてみたい。

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灯台に隣接する資料展示館もあり、また霧笛の動力装置が別建屋で保存されている。

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この霧笛は現在は廃止されているらしいが、この付近は梅雨の時期、海水の温度が上がり、利根川からは雪解けの冷たい水が流れ込む関係で、霧が発生しやすく、航路の安全確保のために霧笛を鳴らしていたとのこと。現在はレーダーやGPSの普及でその役目を終えている。

これで今回の旅の目的は達成して、全て終えた。
灯台を横に眺めながら食堂で遅い昼食を食べることにする。注文したのは「白はまぐりラーメン」だ。

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房総半島一周を終えて
今回は房総半島を反時計回りで周り、走行距離合計は620kmとなった。

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海岸沿いを中心に回ったため内陸部には寄っていない。それでも2泊三日で回るのはちょっと駆け足だったような気がする。今回のような見方をすると千葉県は地形的にかなり雄大な景色に恵まれたエリアであることも最認識できた。そして帰路に通った銚子の港、街、利根川沿いの景色、佐原の街、霞ヶ浦周辺、改めて今度訪れたい場所が見つかった。

そして灯台。
今回、洲崎灯台、野島埼灯台、勝浦灯台、大東埼灯台、飯岡灯台、犬吠埼灯台と6基の灯台を見ることが出来た。お薦めですか?それはやはり登れる灯台の野島埼灯台と犬吠埼灯台の2基で、是非灯台の上まで昇って景色を楽しまれることをお勧めします。数百円の入場料は灯台の保存に使われます。

以上、お疲れ様でした。

房総半島一周灯台巡りの旅 第1話 - 2022.03.12 Sat

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東京湾フェリーで金谷へ
こんな時期にソロキャンプの旅というのもちょっと気が引けるが、年初からどこも出かけずに我慢しし続けて来たので、実行に移すことにした。ウクライナのことも気になるが、個人で支援出来ることは僅かな寄付ぐらいだ。ネット経由で寄付を済ませて旅のスタンバイ。

今回の旅、まずどこから千葉県に入るかだが、アクアラインとか便利だけど味気ないコースではなく、三浦半島は久里浜の港から東京湾フェリーに乗って金谷に入る古典的なコースを選んだ。朝6時に自宅を出発してちょうど2時間ほどで久里浜のフェリーターミナルに到着。案内係りのおじさんに「あと3分で出航だから急いでください。」と言われ、慌ててチケットを買って乗り込んだ。

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滑り込みセーフという事で一番後ろに車を止めて、上の階のデッキに向かう。今日は日曜日だけど予想通りフェリーは空いていて快適だ。

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1853年、ペリーはこの浦賀に4隻の軍艦を率いてやって来た。今その同じ景色をここから見ているわけだ。

久し振りの船旅、短い距離だけど海は本当に気持ちが良い。

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白い漁船が沖の方で漁をしているようだ。

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今日は風が冷たいが、気持ちが良い。

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ほんとにアクアラインよりも東京湾フェリーお薦めです。デッキも広くて景色もいいし。きっと子供たちも喜ぶでしょう。

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およそ40分で千葉県の金谷港に到着。さて、ここが房総半島一周旅行のスタート地点だ。

迫力満点鋸山観光
事前に調べておいた通り、ここからまずは鋸山観光だ。
鋸山登山自動車道を通って一気に山に登る。そこからの景色は素晴らしい。東京湾を見下ろし、遠く館山方面を見渡せる。

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まずはお決まりの観光コース、両側にそびえ立つ石壁、石切り場の巨大な壁に掘られた「百尺観音」。

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そして何とも恐ろしい「地獄覗き」と言われる突き出した岩場。

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折角来たので、一応先端近くまで行って覗いてみたが、ほんとはこういうの苦手だ。

これまた垂直の壁。迫力がある。足がすくむ。

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最後に、日本寺の大仏。鎌倉や奈良の大仏よりも大きい、日本一の大仏様である。

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とにかく、旅の始まりから見どころ満載の鋸山だった。関東近辺では遠足などにもってこいの人気コースだろうと思う。

洲崎灯台
最初からかなり充実した旅を、さらに続ける。まずは今回の灯台巡りの第一弾は「洲崎(すのさき)灯台」だ。この灯台は房総半島の最西端の灯台として大正8年に設置されたものだ。対岸の三浦半島にある剣埼灯台と共に、東京湾に出入りする船舶の目印として重要な役割を果たしている。と説明板に書かれていた。

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周りに誰もいない静かな場所だった。一応コロナ対策で、近くまで行けないことになっていたが、ほんの一瞬だけ灯台に近づいて、菜の花を入れて撮影したのがこれ。気持ちの良い青い空、白い灯台、黄色い菜の花。ここに来てみて良かったと感じる。

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気温はちょっと低いが快適なドライブを続ける。途中「道の駅白浜野島崎に寄ったとき、隣は一面の菜の花畑。花の香りが一杯で、蜂も飛び交い、春爛漫の景色だった。

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野島埼灯台
そして次に向かったのが房総半島最南端の地にある「野島埼灯台」だ。日本の洋式灯台としては観音埼灯台に次いで古い明治2年点灯のものだ。大正12年の関東大震災にて倒壊し、大正14年に改築されたそうだ。

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この灯台は何といっても日本に16基しかない貴重な「登れる灯台」だ。八角形のシルエットが美しい。

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灯台横の資料館にはフレネル式レンズの実物展示、関東大震災での倒壊と再建の記録、などが展示されている。

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ここからの太平洋を望む景色は素晴らしく、周辺は大変整備された遊歩道のある魅力的な海浜公園となっている。

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観光スポットとして人気の「朝日と夕日の見える岬」のベンチもここにある。

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ここでちょうどお昼になったので食堂に入り、灯台を眺めながら新鮮なお刺身定食を頂くことにした。

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丁度良いのでここで一旦ブレイク。
まだまだ灯台巡りは続く。
続きは第2話で。


ホテルに立つ灯台 - 2020.03.12 Thu

日本で唯一、ホテルのバルコニー上に立つ灯台が神戸にある。

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今回は、コロナウィルス騒ぎの最中にも拘わらず法事のためにはるばる車で神戸にやってきた。

到着したホテルはお気に入りの神戸メリケンパークオリエンタルホテル。
このホテルは神戸港中突堤にあり、客室から見渡せる景色は、まるで船に乗っているかのようだ。

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このホテルの14階のバルコニーにその有名?な灯台が立っている。
この灯台の歴史だが、旧オリエンタルホテルの屋上に港町、神戸のシンボルにと設置され、長年運用されていた。
しかし阪神・淡路大震災で旧オリエンタルホテルは被災したために灯台も休止されたが、その後開業した現在のメリケンパークオリエンタルホテルに移設され、神戸の復興を願うとともに海の安全を見守り続ける灯台として現在も活躍している。

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この灯台、普段一般公開されていないために、ホテルの宿泊客のみ見学することが出来る。意外と小さな灯台であるが、海上保安庁認可の公式灯台である。

今夜の食事はおなじみの神戸の名店「蛸の壺」にて。明石焼き以外のメニューもなかなか絶品もの。

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明日から母の入居している施設を慰問し、翌日は義母の法事だ。本日の夜から宿泊先は有馬に移動。温泉が楽しみ。

今回の旅行、コロナウイルス騒ぎの渦中だったが、今後の収束を願って、帰宅後は静かにしておこう。


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Author:masa
Small House Style へようこそ!2011年に念願のリタイア生活に入りました。フリーでデザインの仕事をしながらも、趣味の世界も充実させ、楽しみたいと考えています。どんな生活になるのか、ブログを通じてみなさまにご紹介しましょう。

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